January 11, 2011

ライブ初め 〜Rasmus Faber with Platina Jazz Orchestra4

Rasmus Faberって人物をご存知でしょうか??
スウェーデン出身のDJ、コンポーザー、キーボードプレイヤー、
そしてイケメン。
でも、ギーク。わかりやすく言うとアニソン好き。

日本という国は、やっぱりどうしても民族的にみると
世界の国々の中ではだいぶ『暗い』民族が暮らす国、
という傾向があるんじゃないでしょうか。

アメリカのハンバーガーとオートミールの匂いしかしない、
底抜けに明るすぎる国民性にはどうしても馴染めないし、
かといって、フランスのシニカルな視点を持てない『いいひと』だし、
当然、イタリア人のような下半身アピールを前面に押し出した
陽気な人柄になんてなれっこない。

日本で受け入れられる音楽で独特なのは、
そんな根暗な民族、日本人と結構似通った人々が作る音楽
だということがわかるかと思います。

質実剛健、ジャーマンメタル
そして、古くはカーディガンズや
プロデューサーのトーレ・ヨハンソンからはじまる
スウェディッシュポップブーム。

そう、日本だけで(オーバーか??)受け入れられる
音楽を作り続けている国、スウェーデン。
そこからのお客様が今回来日なさいました。

僕の中では彼、Rasmus Faberは
日本人で例えるのは乱暴だけれども
Jazztronikこと野崎良太氏や、DJ KAWASAKI氏のような
美メロ ピアノハウスをクリエイトする、
さすが美メロ産地である北欧のひと!!という印象のほうが
強かったりもするのですが、

このたびの来日セットは
なんとほぼほぼビッグバンド形式のジャズセット。
しかもプレイするのはアニメソング(通称:アニソン)
という暴挙、いや快挙。

会場はいつものBillboard Live Tokyoなんですが、
なにやら今回はいつもと違う客層が押し寄せそうな予感…
といいながらも、僕もひそかにアニメ大好きなんでね、
いや、もう声を大にしてもいいくらいアニメ大好きなんでね、
『けいおん!』の唯ちゃんとか嫁にしてもいいくらいなんでね、
これがもう、大きなお友だちとも一緒に楽しめてしまいました。

いや、これがホントに。
最後に拾いもんのセットリストを載せますが、
エヴァからジブリから、渋いところではオネアミスの翼だとか、
半分以上は知ってる曲でしたよ、相当楽しめてしまいましたよ。


でも、ひとつ思ったのが
『これってジャズ風アレンジではあるけど、
 ジャズって呼ぶにはものすごい抵抗感があるぞ』
ってことだったんです。

編成としては
ピアノ×1人 ベース×1人 ドラム×1人
バリトン&ソプラノ サックス×1人
テナーサックス×1人
アルトサックス&フルート×1人
トロンボーン×1人
トランペット×1人
ボーカリスト男女各1人
そこにキーボードでRasmus Faber氏
というカンジだったのですが、
その豪華なホーンセクションのせいか、
ビッグバンドみたいになっちゃってるんです。

いや、もちろんビッグバンドだって、
グレン・ミラーやカウント・ベイシーなどをはじめとした
昔のジャズジャイアンツに代表されるように立派にジャズだし、
そもそもジャズの定義ってなんだ??って話になるんですが、

やっぱりなんというか、
この編成・演奏をもってして、『ジャズです』
と言い切るのはちょっと無理があるようなカンジがしてしまい…

とかなんとかいいながら、
小難しい話は抜きにして、
『お〜、あの曲がこんな風になるのか〜、音楽って面白い!!』
といろんな人が思ってくれて、
ドキドキしながらもBillboard Liveに足を運ぶ人が現れて、
ツイッターとかで
『思い切って行ってよかった!!』とか
『生で音楽を聴くのがこんなに楽しいとは!!』
なんて感想を言ってる人たちを見ると
あぁ、この人たちはものすごいことを成し遂げたんだなぁ、と
変な角度から感動してしまったのも事実です。

きっと、彼の音楽は『アニソンをジャズにした』
のではなくて、
『アニソンを入り口に音楽の楽しさと美しさの世界を広げた』
ということなのでしょう。

言い訳がましいですが、
もちろん、アニソンのフィールドで活躍している
作曲家・歌手の皆さんも素晴らしいです、
鷺巣さんや菅野さん、たくさんCD持ってます。
しかも、今回調べて初めて知ったんですけど、
Monday満ちるさんが秋吉満ちる名義でアニソン歌ってたんですね。
(『銀河英雄伝』のテーマソングです)

普通のアニソンじゃあれだけのホーンセクションを
生音で聴ける機会なんてないでしょうし、
ドラムでブラッシングなんていうテクニックがあることすら
知らないままでいたでしょう。

それを少しでも広めることができたこと、
今回のRasmus Faber氏のステージはそれだけでも
やる価値があったと思います。

それぞれの楽器のソロパート後には観客から自然と拍手が起こり、
演奏中でも素晴らしいプレイには賛辞を送る、
プレイヤーもそれを受け止めてよりプレイに熱が入る、
もう観客とプレイヤーの一体感は、
名門Billboardでもかなり高いレベルにあったのではないでしょうか。

Rasmus Faber、もうどっちが本職なのかわかりませんが、
ハウスDJとしてのキャリアだけでなく、
このPlatina Jazz Orchestraも、ライフワークとして続けて欲しいものです。

余談になりますが、サプライズで演奏してくれた、
『けいおん!!』のOP曲、『GO! GO! MANIAC』は是非とも音源化して
リリースしていただきたいのと、
ピアニストの譜面がiPadだったことに非常に未来を感じた
とてもとても楽しいショウでした。



Rasmus Faber with Platina Jazz Orchestra
1. ハレ晴レユカイ
2. Skies Of Love
3. Thanatos - If I Can't Be Yours -
4. Genesis of Aquarion
5. yume no tamago
6. プレパレード
7. ハッピー☆マテリアル
8. 星間飛行
9. そばかす
10.君をのせて
11.水の証
12.オネアミスの翼
13.GO! GO! MANIAC
14.はじめてのチュウ
〜encore
15.人生のメリーゴーランド
16.HELLO, VIFAM

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Posted by yamajun001 at 00:00 音楽 

January 03, 2011

新年会食 〜ジョエル・ロブションでウンコしたよ5

正月ムードがない。
これを書いてる今は既に松の内も明け
1月も中旬真っ只中なので、当たり前のことだけれども。
わ〜い、2011年も1/24が終わってしまったよ。
あと350日、がんばろう。

それでも、世間では年経るごとに季節感が
どんどんどんどん無くなっており、
コンビニでは恵方巻とかいう新たな季節行事が生まれるわりには、
クリスマスが終わった12月26日以降は、
なんだかただの寒い日々、みたいに淡々と暦を送るのみで、
その送った暦がいつの間にか新しい年を迎えていた、
みたいなカンジです。

誰かがツイッターで言っていたのだけれど、
街のお店が開いているから、新年ムードがないんじゃないか
おぉ、それが全てだとは言わないけれど、
そう思う大きな原因のひとつのような気がするぞ。

ということで、今年も新年から営業している貴重なお店、
シャトーレストラン ジョエル・ロブションに行ってまいりました。
食の感想とか上手いこと書けないので、
参考のためにメニューを載せておきましょう。

1.天使の海老 甘酸っぱい聖護院蕪のラヴィオル仕立てにし
 ナツメグとローズマリーを香らせて

2.ウナギ スパイスとオレンジ、ポルトルージュの風味をまとわせ
 フォワグラ、ビーツと共にテリーヌにし、
 スモーククリームとレフォールソースと共に

3.奈良県産リーフマウンテンエッグ 64℃で加熱し、
 ほうれん草のクルトンにのせ みがきゴマを付けて
 焼き上げたタスマニア産サーモンを添えて

4.丹波黒豆 軽やかなカプチーノにしてパルメザンチーズの
 ロワイヤルとイベリコハムに注いで

5.海の香るブイヨン タラバガニ、甘鯛、アオリイカに注ぎ、
 エストラゴンの香りで

6.特選和牛 ローストに天然ワサビをあしらい
 京人参の温かいジュレ、トリュフの香る
 レンコンのコンフィと共に

7.青ゆずのグラニテ リンゴのジュレとマリネを添えて

8.ショコラのスフレ カフェのクレームとバナナのグラスを添えて

食後にチーズと焼き菓子(選び放題)と
カフェまたは紅茶

といった具合でした。
ロブションの新年メニューは、
市場が開いていないので、特定の農家や港(漁師??)と契約し、
独自に仕入れているそうなので、
鮮度を保てるかわりに食材自体は限られてしまいます。

なので、ここ数年はメニューがほとんど固定されていて、
そろそろ飽きたねぇ、なんて言っていたのですが、
今年はそんな気分を見事にひっくり返してくれました。

メニューの半分以上は新作。
食材に変化がつけられない分、調理法をだいぶいじってくれました。
おかげさまで新たな驚きと感動を得ることができました。

また、今年初めて食後にハーブティをオーダーしたら、
ワゴンで鉢植えのハーブを持ってきて、チョイスしたものを
目の前でカットしてブレンドしてくれるんです。
まぁ、こういう細かい演出もそれなりに楽しめるものでした。

ただ、残念な点としては
サービス料が12%も取られるわりには
フロア内でスタッフ同士が私語を交わしていること
(だいぶ若いスタッフが多くなってきている印象)

また、他のテーブルでフラッシュをバシャバシャ焚いて
写真を撮っていたり、携帯のシャッター音が響き渡っていたこと。
そういうお客さんには、お断りするか、他のテーブルに
スタッフが了解を取りに行くものでないかとは思う。
心置きなく写真を撮ったりしたいのなら、3階の個室を薦める
などの配慮もできたはず。

とはいえ、やはり新年の縁起物ということで
この時期に良い食材を美味しく調理していただいて
感謝感謝でございます。

余談になりますが、僕自身はメインの肉料理ぐらいで
あまりにも満腹になってしまい、それ以降のデザートは
ほとんどひと口ずつぐらいしか口にできず、
チーズや焼き菓子は全てパス、しかも食後には
珍しくトイレを拝借、拝借のうえで排泄。

そういった意味でも今年は新たなジョエル・ロブションを
体験させていただきました。
今年もよろしくお願いいたします。
  

Posted by yamajun001 at 00:00Comments(0)TrackBack(0) 雑記 

December 31, 2010

2010年ライブ ベスト35

2010年も残すところ、本日のみとなってしまいました。

例年ですと、『ムエタイ的、その年振り返り』ということで、
行った場所やライブ、読んだ本などを羅列していたのですが、

今年はちょっと趣向を変えまして
2010年のベストライブとしまして、
僕が今年訪れた数多くのステージから
ベスト3を決めて発表しようと思います。
前置きはさておき、早速。

【第3位】
小林賢太郎 LIVE POTSUNEN 2010 『SPOT』 2月20日(土)@横浜BLITZ

ラーメンズ 小林賢太郎さんのひとりコントライブ
POTSUNENシリーズの3作目。エンディングでは
影絵を使用した芸術的なビジュアルを作り上げるという
新境地を開拓した意欲的な舞台でした。
その後、秋にはプロデュース演劇も上演されるなど、
ラーメンズ以外での活動が目立った2010年でした。


【第2位】
畠山美由紀 LIVE FRAGILE 11月26日(金)@品川グローリアチャペル

今年で10回目を数える教会ライブ。
今回はバンドネオンをサポートメンバーとして迎え、
それまでとはひと味違うステージを作り上げました。


【第1位】
STEVIE WONDER SUMMER SONIC 2010 8月8日(日)@幕張MARINE STAGE

2008年以来の来日ステージであり、初のフェス参加。
息子のムンタズ君とのデュエットするという話題もありましたが、
やはりフェス出演ということで、普段彼の音楽に接しない
オーディエンスすらも圧倒する歌声を披露し
彼の愛に溢れる音楽の世界に巻き込んだステージは
間違いなく今年の一番でした。


ということで、今年の数多くの素晴らしいステージに感謝しつつ
来年2011年も素晴らしい音楽と
素晴らしいライブに出会えることを祈りながら、
心安らかに新年を迎えたいと思います。

本年も相変わらずブログの更新も滞りがちでしたが、
twitterやfacebookでは元気に活動しております。
また来年もこんなオッサンですが、よろしくお願いいたします。
  

Posted by yamajun001 at 08:38Comments(0)TrackBack(0) 音楽 

December 19, 2010

帰るべき港5

今年の僕のライブ鑑賞は『畠山美由紀まつり』と言ってもいいくらい
彼女のステージを可能な限り観に行きました。
(それでも、地方公演含め彼女の年間ステージ数はものすごい数なので、
ほとんどカバーできてはいませんが…)

その彼女が15年共にする『相棒』の小島大介さんとのユニット
Port Of Notes
それぞれのソロや、別ユニットで精力的に活動している
二人が、今年は結構ファンのために多めに一緒にやってくれました。

実は数日後の22日に、新丸ビルでクリスマスの無料インストアライブを
やったのですが、その時に
『友近に似ていると言われる畠山美由紀です』
『サッカーの遠藤選手に似てると言われる小島大介です』
と自己紹介していましたが、確かに似ている。
そんなふうに軽口が出るくらいに、お互いが安心できる存在。

いつもずっとふたりだけじゃないから、
それぞれが外で受けた刺激をキチンと吸収し、
持ち帰り、化学反応を起こす『帰るべき港』それが
このPort of Notesというユニットなのではないかと思うのです。

いつもは畠山美由紀さんのことを書いているので、
今日は小島大介さんについて。
1972年9月2日生まれ、ほぼ僕と同年代。
出身はなんとバークリー音楽院。ジャズやロックの名門として
多くの人材を輩出する音楽学校でジャズメソッドを学び、
その後帰国して、Chari Chariこと井上薫さんとAURORAという
ギターユニットを結成する一方、ボーカリストの畠山美由紀さんと
1996年にPort of Notesとして活動を開始。
それからもDSK名義でソロ作品を発表するなど、
精力的な音楽活動を続けてきています。

僕の小島大介さんの印象は、数年前の代官山UNITでのライブにて
緊張のあまり、ギターを弾く指が動かなくなってしまって、
曲を一度止めてやり直したことがあったという、
彼は覚えていないだろうけれども、僕は彼のそういう人間味があるところや
MCでも見せるノンビリした優しい人となりに
とても好意を抱いているのです。

もちろん、作曲や編曲のセンスはもちろん、
プレーにおいても、その才能を存分に発揮しており
ミュージシャンとして有能であることは言うまでもありません。



Port of Notes "まちのおと"ツアー
Cotton Club 2nd Stage

1. スーパーラビット
2. Sailing To Your Love
3. Oasis
4. With This Affection
5.
6. 夜明けのバラ
7. 約束された場所へ
8. 新曲
9. Ancient breeze
10.ほんの少し
11.
12.
13.More Than Paradise
〜encore
14.高台の家
  

Posted by yamajun001 at 00:00Comments(0)TrackBack(0) 音楽 

December 18, 2010

二人の女性ボーカリスト5

FM横浜が今年で25周年を迎えたようで、
今年はそれを記念して年間を通じて様々なイベントを
実施していたようです。

そのひとつとして、クリスマスシーズンのこの日、
ランドマークホールという、聞き慣れない会場に初めて足を運びました。
当日のラインナップは
畠山美由紀・bird・羊毛とおはな・南波志帆
ワンマンでもじゅうぶんに人を集められるだけの実力派揃い。
かつ、コアなファンも多いアーティスト達なのですが、
会場に入ってちょっと吃驚してしまいました。

ほぼ正方形に近いホールなのですが、
その客席の後ろ半分がなんと空席という状態。
これは日付のせいでもなく、アーティストの集客力の問題でもなく、
運営サイドの告知不足とチケットの販売状況を見ながら
例えば関係者を動員するとか、そういう運営の努力が圧倒的に
足りないのではないのかと思うと同時に
こういう会場でパフォーマンスをするアーティストが
ちょっと可哀想になってしまいました。

とはいえ、逆にその少ない観客である我々は
至極贅沢なステージになりました。

特に出色の出来だったのはbirdのセット。
最近みうらじゅん氏との間にもうけた第2子を出産したらしく
レコーディング活動からは遠ざかっていたものの、
ライブ活動は積極的に本数をこなしていたようですが、
実は僕自身は彼女のライブを観るのは本当に久しぶり。

アコースティックなステージセットだったので、
まさかとは思いましたが、なんとこんなステージなのに
パーカッションのGENTAさんが出演。
目の前であのトランス状態のドラミングが観られるとは思いませんでした。
アコギとパーカッションだけのサポートメンバーだったので
パーカッションの細かい表情までキレイに聴こえてきて
改めてGENTAさんの実力を思い知りました。

いや、それ以上に驚いたのは失礼ながら
久しぶりに観たbirdが、それはもう歌が上手くなっていたこと。
かつては、ともすれば半音上げぐらいで
まるまる1曲歌い切っちゃうようなこともあったのに
ものすごい上達ぶり。それも、ライブ活動をたくさんこなしてきたからでしょうか。

しかも、以前ここに書いたように、
彼女のライブは楽曲アレンジが相変わらず秀逸で、
楽器編成が少なくても、ものの見事に曲たちに
新しい命を吹き込むような素晴らしいアレンジで聴かせてくれました。

あとは単純に結婚と出産を経てもbirdは何も外見が変わらず
むしろとても女性的で美しくなったのではないかと思ったほど。
下衆な言い方をすると、とても色っぽくなっていて
終始、歌う彼女に目が釘付けになっていました。



トリは畠山美由紀さんのステージ。
ビッグバンド以外では、もっとも楽器が多い編成ではないかと思うくらい
多いサポートメンバー。
ジャズのフィールドで活躍するトランペッターの島祐介さんが集めたフルメンバー。

畠山美由紀というボーカリストは、
どんなバックメンバーで、どんな楽曲アレンジであろうと
器用に歌いこなすことができる、というか
良くも悪くも『美由紀節』が定着している人なのですが、
このメンバーはおそらく彼女の声や歌い方を
最も引き出すことのできる、ベストな布陣なのではないでしょうか。
特にステージ後半のオリジナル楽曲においては
原曲以上の出来のアレンジと演奏だったと思います。

年明けに横浜motion blueで同じメンバーで
ジャズのスタンダードライブをやるようなので、
そちらも楽しみにしています。

そして、最後のアンコールでは
『時間キッチリの予定だったので、皆でできる曲が無い』とのことで
ちょっとがっかりしたのものの、すぐに
『なので、アカペラで』ということで、
ここ最近の彼女の定番である『The Water Is Wide』
で見事に締まりました。

とにかく本日のライブは、図らずも好演を観ることができ、
当初の、『会場ガラガラじゃん』も気にならなくなりました。



LIVE IN LANDMARK X'mas Night ×FM Yokohama 25th Anniversary ×音霊番外編

bird
1. 夢先案内人
2. Flower
3. Bitter Sweet Love
4. パズル
5. ファーストブレス
6. LIFE
7. SOULS

畠山美由紀
1. 輝く月が照らす夜
2. 運命の糸
3. Autumn Leaves
4. Speak Low
5. Body And Soul
6. くちづけ
7. 雨は憶えているでしょう
〜encore
8. The Water Is Wide (A cappella)  

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December 16, 2010

奇跡の歌声 〜手嶌葵

自分の声をラジカセで録音して、
夜中に再生してそれを聞く。

もう言いようの無い恥かしさが心の奥底から湧き上がって、
ベッドに突っ伏して枕に顔を埋めて足をバタバタさせて
悶絶しながら、自分の声を録音するなどという暴挙を後悔する。

誰しもそんな経験が中学生くらいの頃にあるハズです。
今の中学生はラジカセなんて知らないだろうから、
携帯の録音機能とかなんでしょうかね。

時代や洋の東西を問わず、
人は往々にして、自分の声にコンプレックスを持っている、
少なくとも自分ではない誰かの声に憧れを持ったりする、
僕ももちろん、そのひとりで
もし願いが叶うのであれば、自分の声は
フランク・シナトラのような甘いまろやかな響きを持って欲しいし、
スティーヴィー・ワンダーのように、オリジナリティ溢れる音で
あって欲しいなんて思ってしまうわけだし、
もし、その願いが実現していたら、たぶん身の程知らずにも
歌手を目指したりもしていたんじゃないでしょうか。

で、もし女性の声を手に入れることができるのであれば
いったい誰のものを??という問いの答えが本日のライブにありました。

手嶌葵
彼女の声は深い慈しみを湛え、
ささやくようにメロディを紡ぐのに、
なぜか聴く人の心を捕らえて離さない不思議な強さを帯びています。
陳腐な表現になりますが、シンと冷え込む夜に
暖かい暖炉の傍でブランケットに包まりながら甘いココアを飲むような
そんな、やさしさと安心感を与えてくれるような歌声を
この手嶌葵という女性シンガーは持っています。


この日のBillborad Live Tokyoでのステージは
クリスマスシーズンということで、直近でリリースされたクリスマスの
楽曲を集めたアルバムを中心に進行しました。
サポートミュージシャンは、畠山美由紀さんとの共演でも知られる
ボサノヴァを主なスタイルとするギタリストの笹子重治さんと、
デビュー当時からの仲というピアノの鬼武みゆきさん。

会場が乾燥していたのと、
彼女いわく『セカンドステージなのに緊張が抜けない』
ということから、喉のコンディションはあまり良くないようで、
何度もドリンクに手がのびていました。
たしかに、MCも含めてものすごい緊張しているのが
こちらに伝わってきていました。

そういったことを差し引いても、
彼女の歌声を聴くことができる数少ない機会であるため、
非常に満足度の高いステージとなりました。

手嶌葵のようなシンガーがもっと評価されて、
世の中の人々に届けることができたなら、
もう少しだけ、ほんの少しだけでも
人を憎んだりするようなことが減ったり
争いごとも生まれないのではないかと思うような気がするほど、
オーバーではなく、『奇跡』を孕んだ歌声であるように思えます。

改めて彼女のプロフィールを調べてみると
中学時代から人間関係に悩み不登校になり、
その一方で、両親の影響から古いミュージカル映画をよく観るようになり、
当然そこで物語を彩る音楽たちに触れ合うようになり、
やがてジャズに目覚めたという音楽的に純粋培養される環境で育ち、
アマチュア音楽活動を積極的に行うという九州女(福岡出身)的な芯の強さも持っており、

こういうバックグラウンドを見るだけでも
今の世の中で評価をされている、ポッと出のカラオケ歌手や携帯歌手とは
異色な存在であることがわかるかと思います。
どちらが、優れた歌手であるか、その議論はする必要は無いですが
僕は断然、手嶌葵を支持したいと思っています。

また、彼女はなんと174cmも身長があるそうで、
自身もバレーボール選手を目指したころもあったようで、
さらに、地元である福岡ソフトバンクホークスのファンでもあるという
スポーツ好きのまだなんと23歳。
これからの活躍を期待しています。


手嶌葵
〜Christmas Special Live〜
at Billboard Live Tokyo 2nd stage

1. winter wonderland
2. Santa Claus Is Comin' To Town
3. I Saw Mommy Kissing Santa Claus
4. A Dream Is A Wish Your Heart Makes
5. Fascination
6. Beauty And The Beast
7. Secret Kingdom
8. Cheek To Cheek
9. 時の歌
10.The Rose
11.The Beautiful Day
12.Amazing Grace
13.The Christmas Song
14.Angel
〜encore
15.流星
16.What Is A Youth?
  

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November 26, 2010

ライブ 〜選曲について〜5

今日も今日とて職場をそそくさと抜け出し、
これまた毎年恒例の畠山美由紀 Live Fragile@品川グローリア・チャペルへ。

今回で確か10回目??って言ってたかな??
最初は教会でライブなんてやっていいのだろうか、とちょっと戸惑いながら観に
行ってたけど、
よく考えたらウーピー・ゴールドバーグなんか歌って踊っちゃってるんだから、
いいんだろうなぁ、と納得してからもうそんなにここに足を運んでいるのか。

幸運なことに皆勤賞で観ることができているのだけれども、
いつも思うのが、教会という会場のため席数が少なく、しかもワンデーのライブ
畠山美由紀といえば、全国的に大ヒット!!ってわけではないけど、
音楽好きで知らない人はいないくらい有名なPort of Notesのボーカリスト、
しかも数年前のCMソングにはじまり、映画のテーマソングだとか、
徐々に徐々にメディアにも露出しはじめている、押しも押されぬ日本を代表する女
性ボーカリスト。

そんな彼女のステージを毎回観ることができていることに感謝する意味も含めて、
仕事も脇にうっちゃって、キチンと会場を訪れているわけです。

さて、今回はピアノとギター、ベースの代わりにチェロ、それとバンドネオンとい
うやや変わった編成。

選曲もだんだん回を重ねるごとに、オリジナルの楽曲が減り、
代わりに彼女が選んださまざまなジャンルの名曲、それこそ
ジャズのスタンダードナンバーもあれば、フラメンコの曲、シャンソンからボサノ
ヴァ、
日本の民謡までホントに幅広い選曲。

圧巻なのは、それらをすべて自分のものとして
あの、溜め息まじりの優しい丸みを帯びた声で歌い上げる『美由紀節』で
歌い上げてしまう彼女のボーカリストとしての成長と円熟を観ることができるこ
と。

オリジナルの楽曲ではないところが、さらに彼女の技量を自ら試し、
そして見事に披露する場が出来上がっているのが、このライブの特徴です。

ただ、このライブ、御本人もおっしゃってるのですが、
会場の雰囲気もあいまって、なにかこう緊張感が張り詰めているというか、
聴く側も『さぁ、どんな曲を歌ってくれるんだ!?』という心構えが必要になり、
一曲聴き終わるたびに、溜め息とともに拍手、みたいな状況が続きます。

オリジナル楽曲だけなら、CDを持っていれば楽しめるけど、
正直、ここまで純粋に『歌声』に集中させられて、音楽に対する姿勢や知識を試される
なんというかアメとムチの両方がドバッと降りかかってくるライブは
なかなか体験できないものです。

そういう意味も含めて、畠山美由紀さんのライブは
いつも新鮮で刺激的で、楽しむことができる素晴らしいものなのだと思います。

年末年始と、彼女のソロステージだけでなく、母体であるPort of Notesのライブも目白押しです。
もちろん、全出席のつもりでおるワタクシです。

  

Posted by yamajun001 at 00:00Comments(0)TrackBack(0) 音楽 

November 20, 2010

ライブ 〜ライブならではの楽しみについて〜5

最近はtwitterばっかりやってるので、ブログのほうは
よっぽどテーマが無い限りは筆を取るのも躊躇われるのですが、
ここ数ヶ月でライブに行きまくってますので、備忘録のためにも。

だいぶ前にm-floのライブを観たときに、
『m-floは現代の盆踊りだ』と書いたことがありますが、
まさにその上をいく存在であるPerfumeが、ライブという名の下で
CD垂れ流しにあわせた振り付けダンスを鑑賞するという新しい形を定着させまし
た。

もちろん、僕はPerfumeが嫌いじゃありません、むしろ積極的に好きです。
のっち⇒かしゆか の順番で好きになっています。
あの独特の振り付けが大好きです。キュンキュンします。

でも、ライブってやっぱりそういうものじゃないと思うんです。
CDと同じ曲調で同じ歌声で、っていうのも悪くはないです。
実際、元ちとせのデビュー直後のライブを観たときには『CDとまったく同じ
声!!』って
感動したくらいですし。

それがホントにいいと思うなら、Perfumeじゃないですけど
CDでも垂れ流しとけって話になるわけです。
では、ライブのライブたる所以はどこにあるのかというと、
楽曲のアレンジ、そこに尽きると思います。

日本人のアーティストで僕が知る限りでは、birdが、単純に好きっていうのもあり
ますが、
彼女のライブはいつもアレンジに凝っていて、ツアーごとに
バンドの編成を変えていて、特にホーンセクションなのか、ストリングスなのか
で、
演奏する楽曲をガラリと違うイメージで仕上げてしまうという、素晴らしいショウ
をしています。
優秀なアレンジャーというかツアーバンドリーダーあってのことですが。


ということで、前置きが長くなりましたが
本日はBillboard Live Tokyoにswing out sisterのショウを観に行ってきました。
最初にライブとアレンジの話をしたのはもちろん関係があって、
この、コリーン・ドリューリーという女性ボーカルとアンディ・コーネルというピ
アノ/キーボードの
ユニットは1984年のデビューから数年は電子音で飾られた音楽を創り出していたも
のの、
その一方でライブになると、生音を追求したアレンジをするようになったのです。

しかも、このアレンジがなんとまぁ、原曲よりもよっぽど良い仕上がりになってい
たりするもんですから、
その辺のデキは1993年にリリースされた『Live at Jazz Cafe』を聴いていただけれ
ばわかると思います。
ホーンセクションを3人(サックスとトランペットとトロンボーン)立て、それらを前
面に押し出した
アレンジメントが冴え渡り、その流れから(なのかは定かではありませんが)、
当時のUK音楽シーンのオシャレ番長ことレイ・ヘイデンのプロデュースによる
94年のアルバム『THE LIVING RETURN』リリースへとつながり、
UKオシャレ将軍、ジャズテイストポップの最高峰 swing out sisterという地位が築
かれていったわけです。

別に生音が一番だとか、ジャズっぽい曲調だとかっこいいとか、
そういうことが言いたいのではなく、アレンジを変えることによって、
曲がまったく違う姿に生まれ変わり、しかもそれが素晴らしく良くなることがあ
る、ということ。

で、ライブというのはアレンジを加えて演奏する絶好の機会なわけです。
冒頭にも書いたように、CDとまったく同じく再現された楽曲を生で観ることが
ライブの楽しみ方、という人もいるように、僕はライブなりのアレンジが加えられ
た演奏を
観るのがライブの至上の楽しみだと思っています。

そういう意味においては、swing out sisterの来日公演はいつも完璧で、
来日のたびに新しい驚きと喜びを与えてくれるのです。
その最高傑作が、2008年の赤坂BLITZでプレイした『LA LA MEANS I LOVE YOU』
これは、Marvin Gayの『What's Going on』のコード進行を取り入れて
見事に融合させた秀逸なアレンジでした。音楽好きならば誰もが『やられた!!』と
思う
ステキな遊びゴコロで満ちているのは、Stevie Wonderにも共通することです。

さて、話を今年の来日公演に戻します。
基本的な編成は2009年の来日時と同じで、アコースティックなセット。
アンディのピアノ(かつてはツアー恐怖症になって来日できてなかったのにカムバッ
ク!!)と
パーカッション、アコースティックギターとウッドベース、バックコーラスがつい
て、
さらに今年はホーンが1人(後半にもう一人トロンボーンが追加)という編成。

『Surrender』から始まり、これはもしやJazz Cafeの再現では?!と期待したもの
の、
いきなり2曲目で『Break Out』をスローアレンジで。
2009年に引き続き、しっとりテンポでショウは進行していきました。

そんな中で50歳を超えるボーカルのコリーン、
確か彼女はイギリスのアートスクールで、『SADE』のボーカルであるシャー
デー・アデューと
同級生のハズだから、彼女ももう50歳過ぎなのか!!
そのコリーンが、日本語も交えながらオーディエンスを煽るのですが、
Billboardという場所柄と、テンポが早くてもリズム(ビート)が弱いアレンジのため
なかなかノリノリになりづらいという苦しい状況でした。

そもそも、日本でのSOSの位置づけはオシャレポップであることと、
1984年デビューということで、ファン層が僕と同じく30代後半になってきているこ
とで
そんなに大騒ぎして聴く音楽じゃなくなってしまっているので、
見るからにノッてるカンジではないのですが、日本のファンは
ちゃんとあなた達の音楽を楽しんでいますよ。

それにしても、日本でも受け入れられ、本国以上に長く愛される
彼らの音楽はいつ聴いても最上で、それを演奏するメンバーの腕も一流で
演奏と楽器を通じたコミュニケーションを楽しんでいることがオーディエンスにも
よく伝わってくるステージでした。

アンコールでコリーンが打掛を模したような服を羽織ってステージに登場し、
再び『Break Out』を通常のリズムで再演。
最後はメンバー全員が一列に並び、三三七拍子で締め。
日本で稼いでるっていうのもあるけど、ホントに日本を愛してくれてるんだ
なぁ、と
しばしジーンとした後に、限定のサイン入りプライベートCDを購入して帰路につき
ました。


  

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November 18, 2010

ライブ 〜聴く側の質について〜5

10月16日(土)のCandy Dulferにつづき、またBLUE NOTE TOKYOへ。
これまた毎年の恒例行事のようになりつつある、incognitoのライブ公演。

いつも思うのだけれども、色んなジャンルの音楽を聴いていると
個々のプレイヤーにキチンと敬意を払うことのできるオーディエンスが
集まるのは、ジャズとヘビメタだと思うんです。

サックスやトランペット、ベースやギターやドラムなどのソロパートに対して
(ソロコーナーではなくて、曲のなかのパート、です)
拍手などで賛辞を送るというアクションは僕の中ではある意味当たり前の
アクションになっているのですが、最近のライブ鑑賞ではあまり見かけなく
なりつつあります。(僕が観に行くライブに限ったことかもしれませんが)

ヘビメタなんかは必ず
パーティマンのボーカルと、地味だけど堅実なプレーが演奏の安定感を生んでいる
ベーシスト、
ここぞという時にパワフルなドラミングを見せる親分肌のドラマー、そして
超絶テクニックでオーディエンスを熱狂させるギタリストがいて、
なぜかギタリストが最も目立つ瞬間、そう、ギターソロという時間が
必ず曲の中に、特に2番のあとにあったりするものです。

J-POP(死語)だと『歌っていないところ』とか言われたり、
カラオケだと『間奏(35秒)』とか表示されちゃうようなところに、
ヘビメタではギタリストとしての最大の見せ場があったりするのです。

エドワード・ヴァン・ヘイレン(ヴァン・ヘイレン)や
ウォーレン・デ・マルティーニ(ラット)や
レブ・ビーチ(ウィンガー)などのギターヒーローと言われる人々が
80年代〜90年代で多く生まれたのは、こういったヘビメタ楽曲の中で
キチンとした見せ場があったからで、それに対してオーディエンス(ヘビメタでは
『キッズ』と呼びますね、よく)
が、熱狂するという構造ができていました。


何度か書いたことがあるのですが、僕は中二病時代に

バリバリ罹ったことがありまして、その時はもう中学校の肩掛けかばんに
『DOKKEN』とか『POISON』とか、崇拝するバンドのロゴを
マジックペンで書き込んじゃうくらいにバンド厨だったのですが、
その後、なぜかその病気は紆余曲折を経てジャズへと傾倒していきます。

そこで気付くのです、ジャズも『ソロパート』の文化であると。
アルトサックスならチャーリー・パーカー、
テナーサックスならジョン・コルトレーン、
トランペットならマイルス・デイヴィス、
ヴィブラホーンなら、ライオネル・ハンプトン、
というように、それぞれの楽器パートごとにヒーローがいるような
ジャズの世界ではソロパートが当たり前のように振り分けられていて、
長い長いソロを(場合によっては数分間)、ひとつの曲の中で
演奏したりするものなのです。

だから、僕は背伸びして通ったBLUE NOTE TOKYO、
引越し前は骨董通りのニッカウヰスキー前あたりに
こじんまりとあったのですが、そこで
スチューデントナイト(平日の2ndステージは半額になる)をフル活用して、
一流ミュージシャンのショウを観ていたときに
(当時は本当に「ジャズ」のミュージシャンしか出演していなかったような気がす
る)

僕以外のオーディエンスが、ミュージシャンのソロパートが終わるたびに
曲中でありながらも拍手を送るという文化は、すんなりと受け入れることができた
し、
むしろそれがミュージシャンたちへの礼儀だと思っていました。

これもまたかつて書いた気がしますが
今の人々の音楽の聴き方って、すごく行儀が良いというか熱意がないというか、
曲が終わって、演者がキメポーズをして、やっとパラパラパラと拍手をする、
そしてあっという間に拍手の波が引いていく、というように
ホントにこの人たち、このアーティスト好きなのかしら??と疑うくらい
熱意と喜びが圧倒的に欠けているような反応をしているんです。

いまふうに分析なんかしちゃうと、YouTubeとかでライブ映像だとか動いている
姿をしょっちゅう観ることができちゃうようになって、ライブそのものの有り難味

薄くなってきちゃっていたり、既視感みたいなものが観る側に出来上がってしまっ
ているのでは
ないかなぁ、と思うのです。


だいぶ話が脇道に逸れましたが、
incognitoのショウを観て思ったのは、BLUE NOTEに来る人は
質が高いというか、音楽の聴き方をよく心得ていると思ったのです。
誰に言われるでもなく、キーボードのソロが終われば賛辞の拍手を送り、
ホーンセクション(確か、この3人はバンドの固定メンバーとなっている。愉快な3人
組)が
ソロを吹き終えたら口笛や指笛で応える。
これは演奏しているほうも気持ち良いと思います。

ということで、incognitoのライブは
ニューアルバムリリース直後のライブであるにもかかわらずに、
往年の名曲を連発しつつ、その新作に収められた『1975』
(incognitoのメインメンバーであるブルーイが音楽活動を始めた頃の音楽業界につ
いて歌った曲)
ですら、初めて耳にしたのにどこか懐かしいような親しみのあるメロディーライン
で楽しむことができました。

とにかく、彼らのショウは、どこ(どのプレイヤー)を観ても楽しめるし、
彼らメンバー全員がオーディエンスの楽しませ方をよく知っている、
ライブバンドとして完成されたステージ構成をしていました。
その真骨頂は、曲の演奏中に、ミュージシャンたちが自分のパート以外の楽器
(たとえばドラマーがキーボードをやったり、ボーカルがベースを弾いたり、ギタリ
ストがドラムを叩いたり)
に入れ替わって演奏するという驚きの演出があって、しかもその演奏が
本職かというぐらいにとにかく上手い!!音楽家としてのレベルの高さを見せ付けら
れました。

BLUE NOTE TOKYOという会場と、そこに集まる人々も最高で
一流ミュージシャンのプレイを間近で感じることができ、今年のベストショウと
言ってもよいくらいでした。
皆様も機会があれば彼らのショウを、ぜひ。


  

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August 29, 2010

Slow music , Slow live

2010年、夏のできごと。
手帳を見返してみると、8月29日(日)

もう惰性と言ってもいいくらい、ラインナップを確認もせずに
足を運んでしまう、池上本門寺の『Slow Music,Slow Live』


サイトで確認してみると、僕は2004年から皆
勤賞のようです。
確かその前は2002年にUAのライブ 
を初めて観に行って、
そのあと2003年に『Greater Tokyo Festival』の名前でCandy DulferやMonday満ち
る、高宮マキの
ステージがあったんだった、池上本門寺。

そして、同じく2003年にSlow Music,Slow Liveの名称で
第一回を開催しようとしたところ、台風15号が直撃して中止になってしまうという
不幸な始まり方をしたものの、翌年2004年には第一回と同じメンバーで開催、
(今思うと、オープニングアクトが金原千恵子、という贅沢さ)

そういえば、その年の9月にはみうらじゅんの嫁さんことbirdのライブもあった
なぁ。

ということで先祖の墓より毎年夏に足繁く通ってしまっている池上本門寺。



2008年・2009年は残念ながら天候に恵まれず、
メインアクトのアン・サリーのステージはほとんど観ずに、
特に2009年は豪雨の中で夏なのに震えながら泣く泣く帰ったりしていて
ちょっと消化不良気味が続いていたのでした。

そして迎えた2010年。今年の夏は特に暑くて
ここ最近は毎年のように異常気象だとか、最高気温の記録更新だとか
いろいろ言われているうちに、ホントに暑くなってきちゃったようです。
だから、というわけではないのですが、3日間のイベントは晴天に恵まれて
僕はまだ昼の強い日差しが残る最終日の午後3時過ぎに会場を訪れたのでした。

細かいライブレポートはサイトに譲るとして、

とにかく天気に恵まれて、蝉時雨から蜩、そして秋の気配を感じさせる鈴虫などの
合唱へと
変わっていく自然の歌声の中で、
畠山美由紀はちあきなおみのカバー『喝采』にはじまり、美空ひばりの『お祭りマ
ンボ』まで、
しっとりと歌い上げ、
ゴンチチは夕焼け空の下で『放課後の音楽室』(昔のマンダム「ルシード」のCMソン
グ)
や『My favorite things』などをいつもの淡々進行でこなし、
最後にアン・サリーが『こころ』でしめて、その後に畠山美由紀を再び呼び込んでの
『夏の想い出』まで、いつもながら、都心とは思えないような
自然味溢れる会場でのライブは、慌しい日常をふと忘れさせてくれる貴重な時間で
した。



  

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August 09, 2010

神は与えたもう

人間は処理し切れない事実や感情に遭遇すると涙するという。

例えば恋人から別れを告げられた時に、
『どうして?!私には悪いところは無いし、貴方のために尽くしたし、
 気に入られるために髪型だって服だって貴方好みにしたのに、
 えっ?!でもひょっとしたらそういう迎合する態度が
 いちばん嫌いだった??
 それならすぐに直すから、って言ってももう遅いの??
 それとも間に合うの??もうどうしたらいいのかわからない〜っ!!』
というところでホロリと頬を伝わるひとすじ、みたいに。

男36歳ともなると、なかなか涙することがありません。
感情の処理能力が高くなったからでしょうか、
もちろんそれもあるとは思うのですが、一方で
感情を揺さぶるものになかなか出会わない、という
切実な問題が大きいのではないかと思います。

昨年2月に訪れたオーストラリアはウルル・カタジュタでの
頭上を埋め尽くす、降ってきそうな星々を見上げた時も、
水面に光の道を作ったかのような満月の夜でも、
胸を焦がすような夏の思い出を鮮やかに蘇らせるような
空を染め上げる夕焼けの空でも、

日本代表がPK戦で敗れ去った時も、
バルサがモウリーニョ率いるインテルにコテンパンにされても、
青春を捧げた高校球児がその短い夏を終えても、

リチャード・ギアが『ハァッチィ』って犬を呼んでも、
トトロがネコバスで無事にサツキとメイをお母さんの病院に
送り届けたとしても、

それでも涙することがあまりなくなってしまっている僕です。

そんな僕でも。

思い出してみると、最後に泣いたのは2007年2月17日。

さいたまスーパーアリーナの客電が降り、
ステージに彼が現れ、『Golden Lady』のオープニングが
流れ出したときでした。

それから3年半。
まさかほとんど同じシチュエーションで涙するとは思いませんでした。

2010年8月8日。
11年目を迎えた日本最大級の音楽イベント、
サマーソニック2010
これらのイベントは一時期のよりもだいぶそのラインナップは
数と質、ともにやや見劣りをし始めてきたように思えますが、
今年は、そんな「落ち着き感」みたいなものを、
少なくとも僕のなかではあった、
『あぁ、夏フェスね。キャンプしたり彼女とイチャイチャするには
 いいのかもね、でもただノリとか勢いで行くもんでしょ、
 ホントに音楽が好きかどうかなんて怪しいもんだ』
という斜めから見た冷めた感覚を
吹き飛ばしてくれるニュースが4月にありました。

そのニュースを知ったその日に僕はチケットサイトの
注文ボタンをポチッと押していたわけです。

その日から今日8月8日まで
僕がどのように過ごしてきたか、そんなことは置いといて
とにかくこの日がきたわけです。

「マリンステージ」こと千葉ロッテマリンスタジアムは、
開演予定の19:30を迎える頃には超満員。
詰め掛けた4万人の観客はみな、この2日間のお祭りを締めくくる
彼の登場を心待ちにしていました。

前のステージをつとめたTaylor Swiftも若く、エナジーに
溢れた素晴らしいアクトだったものの、
やはり人々の期待は神の歌声とプレイを最も待っていたのが、
スタジアム全体を包む空気でわかります。
彼が現れるまでに、幾度と無く大きな拍手が沸き起こり、
登場を何度も催促しているようでした。


そして、予定を大幅に遅れた19:55頃、
スタジアムにハーモニカの音色が響き渡りました。
それとともに、割れんばかりの手拍子。

やがてステージ左側から、ハーモニカを吹きながら
彼は現れました。ゆっくりゆっくりと
ステージ中央に進んでいく彼の動きにあわせて
バンドの演奏が始まり、そのまま『My Eyes Don't Cry』
のイントロへと流れるように。

もう彼の歌声を聴いただけで、自然に涙が出てきて、
『If You Really Loved Me』の時にアイシャが出てきて、
スティーヴィーに寄り添って、顔を近づけて歌った時には
なぜかもう嗚咽するほどになっていて。

あとは、なんというか
セットリストは来日直前のイギリスのグラストンベリーフェスティバルとほとんど一緒だし、
アレンジも今回用に新しくしたものも特にはなく、
(いつものように「さくらさくら」は弾いてました)
偉大なるマンネリズムの域に達しつつあるんだけど、
もう神様にそんなこと関係ないんです。

そして、今回オリジナルの見せ場は
デビューしたての息子、ムンタズ君との初競演でした。
曲はなぜか『My Cherie Amour』だったんですが。
このムンタズ君、やたら緊張した様子で、
歌い出しを間違えたり、声が出切らなかったり
聴いてるこっちがハラハラするシーンも多くて、
10歳でデビューしてキャリア50年を誇る偉大なお父さんの前では
ちょっとかすみがちでした。


まぁ、とにかく2人の子供と競演したり、
ステージの最後には小さな末っ子たちを呼び込んだり、
いつものように『アイシテマス』連呼したり、
とってもとっても愛に溢れてて、
それぞれの曲がフェス用に短くされていても
そんなことどうでもいいくらい素晴らしく、
マリンステージに集まった、ちょっとガラの悪い坊ちゃん嬢ちゃんも
この時ばかりはやさしい顔になっているようなひとときでした。

スティーヴィーは去年の暮れに国連の平和大使にも就任し、
ステージ中のスピーチには世の中の戦争や人種などの差別や、
不幸なことから、解き放たれる日がくることを望むというような
ことを言ったり、さらに愛の伝道師的ムードが増した気がしました。
ということで全体的に相変わらずの感動的なステージと、
それを支えるベースのWattsさんを中心としてバンド陣の
クオリティの高さから安心して観て・聴いていられるセッションでした。

ただ、ステージ序盤で隣にいたギャル風女子が
『声出てるねぇ〜、歌も上手くね??』って叫んでるのは
ちょっとパピコ吹いたけど。

さて、ということで本日のセットリストです。
感涙に咽んでいた割にはよく覚えてるね、というツッコミも
あろうかと思いますが、そこはそう、大人の事情で。

【Summer Sonic 2010 Stevie Wonder setlist】
1. My Eyes Don't Cry
2. Master Blaster (Jammin')
3. We Can Work It Out
4. If You Really Loved Me
5. Ribbon In The Sky
  〜Stay Gold
〜Lately
6. Higher Ground
7. Don't You Worry 'Bout A Thing
8. Living For The City
9. Sir Duke
10. Signed, Sealed, Delivered I'm Yours
11. Free
12. My Cherie Amour
13. I Just Called To Say I Love You
14. Superstition
15. Another Star
〜Happy Birthday  

Posted by yamajun001 at 05:19 音楽 

March 31, 2010

色選び

twitterのfollow meのバッジをつけました。
バッジの色を選ぶときに
『おぉ、電通の名刺みたい』って
オラちょっとワクワクしたぞ。
  

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March 22, 2010

サラリーとした職業

さて、『キチンとオチをつけて、かつサイドストーリーも面白く、それでいて伝え
たい主題は明快に』
みたいな強迫観念があるため、ブログを書くのが非常に苦手だったので
最近はtwitterに移行しつつあるのですが、久しぶりにこちらに書いてみようかと。

いや、twitterでもロクにつぶやけてないんですけどね?c
なんか人と会ったりする機会がめっきり減ってきたので、近況報告のつもりで。
久しぶりに思い切って書きますが、面白いこと書けないです。

ということで、相変わらず音楽(鑑賞)活動と、小林賢太郎(鑑賞)活動を継続しつつ
そして体重と中性脂肪値とコレステロール値が上がる生活をユルユルと続けていて
結局まだ犬を飼うこともできず、人生のターニングポイントも迎えず
昨年のオーストラリア自然遺産ツアー以来、海外旅行も行かず
ただただ毎日をなんとなく、それでも一生懸命に生きてきました。

今までどおり、ネガティブさも全く変わらず。
ということで元気に過ごしております。


そんなこととは全く関係なく。
先日ゴルフに行ってきたんです。今年に入ってまだ2回目の。
今の職場でもっとも規模の大きいコンペだったりして
参加人数は50人くらい、幹事なんか2週間前ぐらいから仕事なんかそっちのけで
一生懸命準備しちゃってるんです。

こういう時って面白いもので、二種類の人が必ずいたりします。

心から楽しんで喜んで参加しちゃうひと

行かないとサラリーマン的に乗り遅れる気がして
というひと

もちろん前者のほうが楽しいし、ポジティブで結構なんですが
僕が好きなのは当然後者。

今回はそういった人々を観察するためにも参加を決意しました。

社内コンペなんていったらもう会社生活、サラリーマン社会の縮図です。
会社の人事なんて、意外とこういうところで社長と人事部長とかが
『社長、次は営業部の山田ですが』
『うむ。このティーショットで250ヤードを超えたら部長に昇格だ。それ〜っ』
『ファーッ!!』
みたいなやり取りをして決まっちゃったりするもんです。

そんな会社のダイナミズムを肌で感じるためにも
僕はコンペに参加するなかでも二番目に偉い人と、他の部の部長ふたりと同組にな
りました。

さて、いよいよラウンド開始なわけですが、想像以上でした。

よくドラマとかコントで見るような
『よっ、ナイッショォ〜ッ!!』とかはもちろんのこと
『ナイスオ〜ン!!』だとか『ナイスイ〜ン!!』とか
『ナイスタ〜ッチ!!』とか『ナイスですね〜』とか
それはもう様々なヨイショ的掛け声が飛び交うわけですよ、尋常じゃない頻度で。

もちろん、友人と回った際にもそういった掛け声はしますよ、
心からそう思った時にね。
でもね、違うんですよ、リーマンゴルフは。
奴らはショットなんか見てない。打った時の条件反射で言ってる。

しかも、逆にナンバーツーの人がちょっとミスったりすると、
(彼の名誉のために書いておくと、れっきとしたシングルプレイヤー)
普通に考えると、『いや、ドンマイっすよ〜』『くぅぅぅ〜惜しいなぁ〜っ!!』と

すごい勢いでヨイショフォローのコンボを打ち込むのが正解だと思いがち。

でも、リーマン部長×2はそんなケツの青い対処はしない。
では、なにが正解か。
そう、見ないフリ。

ホントに惜しかったり、ドンマイだったりしたら
周りが言わなくたって自分から言ってくるもの。
そんな中で、そういう空気に弱い僕が
『くぅぅぅ〜惜しいなぁぁぁ〜っ!!』とかフォローしたりしちゃうんです。
別に惜しくないのに。
そうするとですね、ナンバーツーが真剣に聞いてくるわけですよ。
顔はにこやかなんだけど、眼は笑わずに。
『どのへんが惜しかった??』って。

あぁ、たぶん週が明けたら地方転勤の辞令が出るんだろうと
覚悟しながらの、その後のラウンドは地獄のようでした。



そんなこんなで午後の終盤のホールで
前の組が詰まってたんですよ。
そしたら、僕らよりも後の組が追いついてきちゃったわけで。
その組にいる、そこそこ偉いひと、
便宜上ナンバースリーにしときましょう、
彼がどうもアプローチ(グリーンに乗っけるための短い距離のショット)が
調子が悪かったんでしょうね、練習し始めたんです。

で、なんとなく打つだけじゃ飽き足らなかったんでしょうね、
徐に僕と同組の部長Aに言ったんです。
『お前ピン(グリーンの旗)な。そこを動くなよ』って。

そしたら部長Aがそのセリフを聞いた瞬間に
背筋をピーンと伸ばしちゃったりして直立不動。
『はい、わたくしめはピンです。どうぞお打ちください』
なんて機械的に連呼しちゃってる。

ナンバースリーがキャッキャ言いながら
思う存分アプローチ練習をしたあとに、やっと解放された
部長Aのホッとしたような、もっとかまって欲しいような
なんとも言えない表情を見て思いました。

会社という組織にいる限り、
中途半端に偉くなっちゃいけないなぁ、と。
偉くなるなら思いっきり、偉くならないならとことん。

そう思った2010年春でございます。
  

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July 13, 2009

悠久2

どうも。
『好きなタイプは芸能人』、ムエタイです。
最近は木村カエラと比留川游がお気に入りです。

先日の予告どおり、三国志検定を受けてきました。
東京会場は法政大学だったのですが、
さっそく『三国志芸人』ことエレキコミックのやっつんを発見。
撮影スタッフもいたので、ちかぢかどっかにアップされるでしょう。

で、先日の世界遺産検定に比べて
非常にコマーシャリズムの匂いがプンプンしてくる会場でした。
受験会場となる教室の近くではレッドクリフのDVDが販売されていたり。
まぁ、主催者だからしょうがないんですけど。

今回の受験科目は
赤壁、3級、2級、1級とありまして。
『赤壁』っていうのはレッドクリフをちゃんと見た人なら
なんとなくわかっちゃうっていうサービス資格。
3級からがやっとホンモノの試験だったりするんですけど、
いやぁ、甘く見すぎてた。
3級すらわかんないの。

問題の内容とかを書いちゃうと、
いろいろと権利的な問題がややこしいので割愛しますが、
とにかく地理の問題だとか、細かい人物のハナシだとかで
もうまったくわからない。

でも、そんな中でひときわ輝く設問を発見。
『三国志最強の武将は誰か』
そんなこと言われても、別に『武将最強決定戦』とか
『三国武将カーニバルシリーズ』とかを西暦200年ごろに
やっていたわけではないので、誰が最強か、なんていうのは
もう出題者の主観でしかないのに、なぜか成立するこの問題。

そう、男の子はすぐ答えられますね、
答えは呂布です。
KOEIのゲームだと唯一デフォルトで武力が100ある武将、
そう彼こそ紛うことなく三国志の最強武将です。

董卓から譲り受けた愛馬:赤兎を駆り
虎牢関を縦横無尽に翔び、闘う。
張遼や高順といった猛将のサポートのもと、
陳宮という知略の軍師とともに、
1800年という悠久の時を経て、いま僕の回答用紙に
その名前が刻まれん。

回答用紙はマークシートだったんですけどね、
試験終了5分前くらいに、解答欄が全部1個ずつズレてることに
なんとなく気付いてしまい、もうパニックのまま試験終了。

帰りに泣きながら都議選に行きましてん。
今の日本は平和に選挙ができますけど、
1800年前の中国に生まれてたら、確実に僕は農民。
それか雑兵。
もう選挙とか存在していない時代ですから。
年貢納めたり、屯田制で徴兵されたりして、
たぶん名も売れぬまま、官渡の戦いあたりで
曹操軍が大勝した戦なのに、烏巣の兵糧庫を襲った際に、
ただひとり死んじゃうんでしょうねぇ、僕。

そんなことを考えながら、投票用紙には
呂布
ってしっかり書いときました。


  

Posted by yamajun001 at 05:14Comments(0)TrackBack(0) 雑記 

July 02, 2009

2009年上半期振り返り4

あぁ。

最近、ものを考えて書くという行為から久しく離れていたために、
さぁ、書くぞと思ってもなかなか指が動きません。

すっかりご無沙汰してしまいましたね。
リアルに会うひとから
『あれ、最近ムエタイどうしたの??』とか
『ムエタイが読めないのは寂しいなぁ』とか
顔が赤くなるようなコメントを頂戴するたびに
なんか書かなきゃ、と思っていたのに
いつのまにやら今年も折り返してしまいましたよ。

みなさん、どんな2009年ですか??

えっとですね、上半期を振り返るのもなんですが、
2月にオーストラリアに行ってました。
目的は世界の中心で愛を叫ぶことと、
コアラを抱っこすることで、
その目的はふたつとも達成できたのですが、
なによりもウルル・カタジュタで見た
満天の星空にとにかく感動しました。
流れ星とか人工衛星とかがもう尋常じゃないくらい
たくさん見えたんです。
ま、詳しくは気が向いたら旅行記として残しますけど。

音楽も引き続きちゃんと聴いてます、
以前よりも量は減りましたが。
4月には上野公園でサニーデイサービス、キセル、Port of notesのイベント
Billboard Live TokyoでMonday 満ちる
5月にはBLUENOTEでCandy Dulfer
日比谷野音でSalyuと畠山美由紀

そして6月に約2年ぶりのラーメンズ第17回公演『TOWER』
ヤフオクで45,000円で落札したチケットを握り締め劇場へ。
いやぁ、2年ぶりだと感慨ひとしお。

そして6月28日には世界遺産検定を受検。
もう勢いで受験。
おかげで事前勉強まるでせず。
『いやぁ〜俺、勉強ぜんぜんしなかったぜ〜』
という中学生の姑息な嘘をそのまんま地でいく大暴挙。
試験前もまわりのひとはみんな参考書とか必死に読んでるのに
僕はひとりで般若心経を写経してましたもん。
おかげさまで3級合格!!
ちなみに2級は普通に落ちた。

そして7月には『三国志検定』
なぜか検定がマイブーム。
『もう結婚とかも望めないし、終身雇用が崩壊した今の日本では
 頼れるのは自分自身の実力のみよ。よし、受験しよう』
てなOLさんみたいな動機で受験しております。

で、あれですよ。
やっときましたよ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』
これまた公開初日に並びましたもん、新宿で。
なんかですね、映画館なのになぜか柔道場みたいな匂い。
内容には触れません。でもぜひ観てください。
アニメーションってこんなにすごいんだ、って思いますよ、きっと。
あ、でも7月3日に日テレの『金曜ロードショー』にて
前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序』が放送されるんで、
そっちを観てからのほうがいいかも。
ジブリアニメとルパン以外では日本アニメが
ゴールデンタイムで放送されるのは初めてらしいですよ。

また、気が向いたら書きます。

近況報告。
マクドナルドでポテトと飲み物を頼むときに
『ドMで』って頼むくらい、最近自分がドMです。

熱中できるってすばらしい
  

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June 22, 2009

ヱヴァンゲリヲン 破4

破







盛り上がってまいりますた  

Posted by yamajun001 at 03:34Comments(0)TrackBack(0) 映画 

January 30, 2009

ぐっとくる3

あのですね、朝っぱらからなんですが、
女子が可愛く見えるポイントは
耳を出すこと
だと思うんです。

個人的にですが、
これをやられたら、たまりませんなぁ。
  

Posted by yamajun001 at 06:45Comments(0)TrackBack(0) 雑記 

January 29, 2009

こころがわり3

あのですね、30過ぎの独身男が集まったりすると、
自然と会話は『好きな芸能人』の話題になるわけです。
あれ、イマドキの高校生ですら、『あの女がさぁ〜』みたいに
さらりとセフレの話とかしてんのに、
30過ぎ男は、いまだに『就活女子大生たまらん』とか言っちゃってんの。

そんな中で、ふと気付いたんです。
今のムエタイトップランカーは
優木まおみ と 皆藤愛子 のツートップ。


そう、何度かこちらでキモヲタっぷりを発揮しているように、
僕はずっと、いわゆる『モデル風のクールビューティさん』が
ものっそい趣味だったんですが、
上述のふたりは、『ブリブリ系』といってもいいほど
の可愛らしい女の子の代表みたいなひとたち(あくまでも男目線で)。

なんでそんな風になったんだろうねぇ、なんて
友人と話していたら、あるひとつの結論が。

それは『歳をとったから』

ははぁ、なるほどな、と思ったのは
若くてギラギラしてる頃には、モデルみたいな
じゃじゃ馬にも乗りこなしてこそ男のステータス、
みたいなムードもあるんで、それこそ男どもは
こぞって高めのお高い女性の尻を追いかけて、
気に入ってもらおうといろんな無理をします。

ところが、ある程度仕事も忙しくなって
時間的な余裕が無くなってきたり、
その一方で金銭的な余裕が出来てきたりすると
今度は女性に『暖かく見守る』ことを求めるんです。

まぁ、有り体に言うと
『ドキドキ』やらではなく『癒し』を求めるように
なるってことなんでしょうか。

とにかく、
『あぁ、笑顔がかわいくて、見てるとホンワカするなぁ』
なんて思うような女性に出会えると
幸せになる一方で、自分の老いというか、
成長というか、そんなものを感じたりするわけです。

『愛されヘア』とか『ゆるふわモテファッション』
とかいってる女性誌も、あながち間違いじゃなかったり。
  

Posted by yamajun001 at 02:53Comments(1)TrackBack(0) 雑記 

January 19, 2009

スウィーテスト タブー4

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
不況、不況と騒がれているものの、
その影響で街にはいつまでも就職活動中の
リクルートスーツの学生さんが溢れ、
目の保養になっているので、不況も悪くないな
と最近思うムエタイです。
今年もゆるゆるやってきます。

さて、年始早々ハマリもの。
知り合いがiPod touchを持っていて、
最近リリースされたという、
クレヨン・フィジックス・デラックスというゲームを
ダウンロードしていました。

これがまた面白いこと面白いこと。

ということで、PC版はこちらからDLを。  

Posted by yamajun001 at 04:52Comments(0)TrackBack(0) 雑記 

December 29, 2008

しばぞぬ5

年末のお忙しいなか
こんなほっこりページを発見。
いつまで見られるかわからないけど、
ライブで成長ぶりを見守りましょう。

たまにママがおっぱいあげてて(*´Д`*)
  

Posted by yamajun001 at 01:33Comments(0)TrackBack(0) 雑記